母乳育児

乳頭保護器② メリットとデメリットを解説します!

こんにちは!
助産師さきさんです♪

今回は、こちらで紹介した『乳頭保護器』の良いところとイマイチなところについてお話させていただきますー!

乳頭保護器① 短い乳首、陥没乳頭、扁平乳頭でも授乳はできる?こんにちは! 助産師さきさん です♫ 赤ちゃんがおっぱいを飲むときに、ポイントとなるもののひとつが『乳首』です! 母乳支援...

保護器の良いところ

  • 低出生体重児(2500g以下で産まれた子)や早産児(37週未満で産まれた子)には有効という報告あり
  • どんなに工夫をしてもおっぱいに吸いついてもはえない!そんな時に、合う人ならば保護器を使うことでおっぱいを吸わせることができ、直接母乳を飲んでもらうことができる
  • 保護器ごとおっぱいを吸ってもらうことで、乳首が長くなったり伸びが良くなり、保護器なしで授乳ができるようになることがある

 

保護器のイマイチなところ

  • 直接吸うのに比べて保護器を使うことで乳首への刺激が減り、授乳ホルモンの分泌が少なくする可能性がある
  • 保護器だけではなく“おっぱいごと”吸わないと母乳がでないため、吸っているように見えても実は保護器だけを吸っていて母乳が飲めていないことがある
  • (直接飲む時に比べて保護器を使うと飲む量が22%減少したという報告あり)
  • 保護器に慣れてしまうことで、保護器なしではおっぱいを飲まなくなる可能性があり
  • 保護器に細菌やカンジタが繁殖しないよう、衛生的に気をつける必要あり

 

使い方のコツは?!

では、デメリットをおこさず上手に使うためには、どうしたらいいでしょうか?

母乳がたくさん出るようになってから使う!

にじむくらいや、ポタポタ垂れるくらいでは保護器を使っても母乳が飲みとれないことが多いです。うまく飲みとれないことで、母乳量が減ったり増えないことも。

そのため、たくさん出るようになるまでは搾乳をして分泌量を増やすのがオススメです。ピューっと母乳が出る「射乳反射」がしっかりおこり母乳量が増えてくると、保護器ごとおっぱいを吸ったときに母乳がでやすくなります。

 

保護器をつけて吸わせた時に、吸われている感覚がおっぱいに感じられる製品を選ぶ

薄いタイプは赤ちゃんが吸う時間の長さ、母乳ホルモンであるプロラクチンの分泌に悪影響がなかったという報告があるため、使うなら断然!薄いタイプがオススメです!!

保護器よりも哺乳瓶の乳首で代用するのが良いという情報をネットで見かけたことがありますが、母乳支援の専門書には上記の理由により『代用してはいけない』と書かれています。

ハードタイプと書いてあるものや、分厚いゴム製、ラバー製も避けた方が良いでしょう。

乳首に密着させて、少し隙間ができるくらいのサイズを選ぶ

乳首に対して小さすぎたり、大きすぎたりしないよう、合うサイズを使いましょう。

赤ちゃんの口の大きさと合うものを選ぶ

赤ちゃんが小さいと、先端が太めなタイプの保護器は合わないことも。

 

痛い場合は正しく使えていないサイン

保護器を使って吸わせた時に乳首が痛かったり傷ができる場合は、おっぱいごと深く吸わせるように心がけるようにしてくださいね。それでも痛ければ、使うのはやめた方が良いでしょう。

飲んでいる量を測ってみて、保護器ありで吸ってもらった方が母乳がたくさん飲めている場合に使う

おっぱいを飲んでいるようにみえても、保護器の先端だけを「おしゃぶり状態」で吸っているだけで、実はおっぱいの中に溜まっている母乳は吸い出せていないということがあります。

ショッピングセンターの授乳室によっては体重計が置いてありますし、助産院や母乳外来で測ってもらってもOK。保護器を使ってもちゃんと飲めているのかを、1度は確認しておいた方が安心でしょう。

レンタルの体重計もありますが、毎回測ってわかる方が安心できるという人もいれば、逆に一喜一憂してしまいストレスになる方もいます。どこかで1度確認できれば良いでしょう。

搾乳の併用を!

保護器を使うことでおっぱいへの刺激が減り母乳量が少なるのを防ぐために、保護器を使って飲ませたあとに搾乳を併用するのがオススメです!

母乳量が十分に増えるまでは、保護器を使って飲んでもらうだけではなく、搾乳もしていきましょう。

 

困ったり悩んだら、サポート支援を受けるのもアリ!

保護器を使ったらずっと使い続けなきゃいかないの?と心配になる方もいるかもしれません。

目指すのは、保護器がなくてもおっぱいを飲めるようにすること。あくまで一時的な使用にすることです。

直接おっぱいに吸いつけない赤ちゃんにとって、保護器は時にはとても助かるありがたいアイテムになりますが、

その反面、吸っているように見えても実はおっぱいごと吸えていないために母乳が全く出ていなかったり、搾乳で出る量より少ない量しか飲みとれていないことで母乳量が減ってしまうリスクがあったりと、人によっては使い方が難しいものでもあります。

そのため母乳育児支援者向けの本では、保護器を使っている方には「継続的は支援をしましょう」と書かれています。

1日に何回もある授乳の時間。
ひとりで試行錯誤するのは大変な時もあるでしょう。

そんな時は母乳外来や助産院などで、保護器を使ってもちゃんと母乳が飲みとれるよう、そして保護器がなくても飲めるようになるまでサポートを受けるのもオススメですよ!自治体によっては、補助がでる場合もあります。

よかったらコチラも参考に。

 

母乳育児を希望するママさんが、楽しい授乳の時間をもてることを願っています!!

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参考

  • 母乳育児支援スタンダード第2版 編集NPO法人日本ラクテーションコンサルタント協会
  • よくわかる母乳育児 水野克己 他
  • 乳房ケア・母乳育児支援のすべて 編著ペリネイタルケア編集委員会
赤ちゃんができたら読む本

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